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冬の畑に植え付ける野菜といえば比較的寒さに強いレタスくらい(もちろん、マルチを張ってビニール・トンネルを掛けて過酷な冬に備えます)ですが、いよいよ春入りしそうな雰囲気を感じたら一気に野菜の種蒔きや準備していた野菜苗の定植が始まります。誰よりも早く野菜を収穫したいというフライングのようなタイミングで行います。走者の気持ちも農家の気持ちも実は似ているのかも知れません。タイミングが絶妙であれば最高ですが、判断するタイミングを誤れば悲惨です。 自己責任の世界ですね…。

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数日前にダイコン、カブ、ニンジン、ホウレン草、水菜、からし菜、春菊、ゴボウを直播(種を畑に直接蒔く)して、本日、ブロッコリーや茎ブロッコリーの苗を定植しました。これらに加えて、近日中にキャベツやカリフラワー、ハクサイなどの苗の定植を予定しています。畑が賑やかになるシーズンを迎えた丹波篠山です。
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冬場に定植したレタスたちは、一足先に少しだけ大きくなっています。

日の入りがだいぶ遅くなってきました。もちろん、日の出も早くなっています。農業という職業柄、ここから夏至までの3ヶ月間は日照時間と供に畑での労働時間がどんどん増えていく時期です。

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想えば、金融という業種でオフィス内で働いていた時分は、季節が冬であろうが夏であろうが労働時間は全く関係ありませんでした。当たり前ですよね、オフィスビルの蛍光灯の下で極端に言えば24時間働けるわけですから。実際、当時はロンドンの米系証券で日本株を欧州、シンガポール、そして日本の機関投資家に販売していました。時差のある地域を担当していたわけですから、当時あみ出したのが2週間夜勤・1週間昼勤の繰り返し。これ、商売には最適でしたが、万年時差ボケになりました、はい…。

野菜栽培は光合成を行う植物を相手にするので、日照時間に大きく影響されます。つまり、日照時間が短い冬は野菜もほとんど育たないので作業は少なくなるし、日照時間が長くなればそれに伴い労働時間が増えるわけです。それでもそれが楽しく感じられるこの時期の農業は、農作物が日に日に成長する様が見れるからでしょうか。

人間を含めて一般的に寿命の長い動物の成長は遅いですが、多くの農産物は数ヶ月内で生涯を閉じるので成長する時期の成長ぶりは目覚ましいものがあります。「え?、昨日はこんなに小さかったのに」といった具合です。そうした農産物を育てる農家としては、作物の育つ時期の長い労働時間はさほど気にならないから不思議です。これは、私に限らず生産農家全般の印象だと思います。

予定より若干遅れ気味ですが、昨日そして本日で今年の春ジャガの定植を終えました。夢野菜の今年の春ジャガは、ホクホクとした甘味に特徴がある「キタアカリ」ときめ細かい肉質で煮崩れしにくい「シンシア」の2種類です。昨年、春先に植えた「十勝こがね」は全ての種芋が発芽する前に土中で腐敗するという悲惨な状態となったため、今年は慎重にいきたいですね。

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念には念を入れ、切断した種芋を数日間風通しのよい日陰で乾かし、昨年は定植後に地温確保のために黒マルチを施しましたが、今年に関してはマルチ無しの栽培です。といった具合に、やや臆病になっている夢野菜です…(笑)。

一日も早く地表に芽を出し、安心させて欲しい今年の春ジャガ栽培です。

昨年12月下旬に定植したエンドウとソラマメ、例年より降雪量が格段に多い(とは言っても、篠山に住み始めてまだ4年ですが…)ことから生育が心配でしたが、現在のところ順調に少しずつ大きくなっています。特に蔓(つる)があるエンドウに関しては、空中に向けて育てていくので今のうちから蔓が這うためのネット張りを施しておきます。気温が上昇し始めると一晩で15㌢も成長するため、早め早めの準備を心掛けたいものです。

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ちなみに、エンドウは実エンドウと絹サヤの2種を栽培中。

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そして、蔓が伸びるわけではないソラマメに関しては、もう少し大きくなってからエンドウとは異なる形でのサポートをしてあげます。春間近とはいえ、本日も時折り小雪が舞っていました。そうした環境の中でも力強く生きる野菜たちの生命力には驚かされる毎日を送っています。

さて、夢野菜では取扱商品に『原木椎茸』を取り入れるべく、準備を始めました。ご存知かも知れませんが、椎茸栽培には原木栽培と菌床栽培の二つの栽培方法があります。前者はクヌギやコナラなど主に落葉樹の原木に椎茸菌を植えこんで栽培する方法で、後者はおが屑を固めた菌床に菌を植え込み温度や湿度を調整できる屋内施設を用いた栽培方法です。

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原木栽培は昔から行われてきましたが、山々から原木を切り出したり管理の際の重労働などの理由により、生産量が減少しています。昨年度の林野庁調べては、全国の生椎茸の生産量の84%は菌床栽培の椎茸によるもの。つまり、小売店で原木椎茸を購入しようと思っても、なかなか手に入らない貴重品となりつつあります。

樹木の養分だけで育つ原木椎茸は味、香り、歯ごたえなどで、圧倒的に菌床椎茸に勝ります。ちなみに、キノコの中の水分が多い菌床椎茸は、乾椎茸に向きません。乾椎茸が比較的高価なのは、原材料の原木椎茸が高価だからでしょう。

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椎茸栽培は直射日光を浴びないように、寒冷紗(かんれいしゃ)という農業資材を被せて栽培します。出荷できる日が楽しみです!

暦は3月です。28日しかない2月は当たり前ですが、あっという間に終わってしまいましたね。農業の3月といえば、冬の湿った畑が多少なりとも乾くので畑を耕耘して晩春から夏に向けた野菜栽培の準備をします。それと同時に進めるのが野菜苗の管理。2月後半に播種した夏野菜はもちろん、キャベツやブロッコリー類もこの時期は加温して発芽させ、発芽させた後も温度管理しながら苗を栽培します。

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上からブロッコリー、茎ブロッコリー、そしてキャベツの芽ですが、全く同じに見えますね。栽培者であるはずの私も同様に感じています…(笑)。
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ナスも無事に発芽しつつあります。温度に気を遣いながらの栽培はもちろん緊張感を伴いますが、このワクワク感も楽しめるのは農家の特権でしょうか?皆様の食卓へ無事に送り出せるよう、大切に育てていきたい野菜苗たちです。

プロフィール

yumeyasai

Author:yumeyasai
「丹波篠山(たんばささやま)」として知られる篠山市は、兵庫県中東部に位置し、その四方を小高い山々に囲まれています。盆地特有の寒暖差と山々から流れ出る豊富な湧き水、そして晴れた午前に立ち込める深い霧が、黒大豆や丹波栗、山の芋や松茸といった全国的に有名な特産物を育んでいます。

こうした豊かな環境で育った野菜たちも、本来の味をしっかりと蓄えています。大量生産で規格のみが優先されてきた結果、小売店には見栄えが良いのに味の薄い野菜が溢れているとお感じになりませんか?

安全・安心は当たり前、そのうえで真に味のある美味しい野菜を丹精込めて作り、皆様の食卓へお届けしています。

<丹波篠山・夢野菜>
所在地:兵庫県篠山市味間奥
業 態:農産物の生産及び宅配

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