この数か月間、ハウス二棟が建つ畑にモグラが侵入して悩まされていました。ちなみに、モグラ自体は地中のミミズや昆虫などを捕食する完全な肉食動物なので、畑に植わっている野菜をかじることは一切ありません。が、植わっている野菜の下をモグラが進むと地中に空洞が出来るため、野菜の根が乾燥して生育に影響が出るわけです。「あれ?何で萎れているんだろう?」と畝の土を押すと、大抵は地中に掘られたトンネルに気付きます。

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当初は「そのうち、どこか違う畑に行くだろう」と放置していたのですが、毎日新たなトンネルを発見→穴を埋める→翌日新たな穴が出来ている→また埋める→翌々日、新たな穴が、の繰り返し。モグラほどの我慢強さを持ち合わせていないため、最終的に駆除することに…。

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地中に電子音を発する装置など、モグラ退治グッズを幾つか試してみましたが、最終的に確実だったのがこれ。古典的な捕獲器です。筒の一方だけが空いていて、入口近くに内側にしか開かないストッパーがあるため、一旦入ったら二度と外に出れない仕組みになっています。二本セットとなっているのは、トンネルの中のモグラがどちらから現れてもいいように背中合わせに設置するため。

さて、『モグラ おもしろ生態とかしこい防ぎ方(井上雅央・秋山雅世著、農文協)』によると、モグラが掘るトンネルには3つのタイプがあるそうです。まずは「幹道」と呼ばれるもので、巣に通じるトンネルとなっており、地下30センチくらいの深さを走っているため、探るのが極めて困難。次は、「生活道」と呼ばれるもので、エサを探す場所に移動するための幹道から派生したトンネルのこと。日常的に使われるトンネルであり、比較的浅い場所に掘られているため発見は容易。そして、最後が「探餌道」と呼ばれる餌探しのための末端トンネル。これは「生活道」から餌を探すために掘り進められたトンネルで、極めて浅い場所に掘られていることから発見はしやすいが、一度限りの利用が珍しくないらしい。

実は、畑の畝に空いているトンネルはこの『探餌道』であり、潰されても一切気にせずに翌日には違う場所に穴を掘り進めていきます。従って、このトンネルに捕獲器を設置してもモグラは捕れません。一方、毎日往き来する『生活道』はモグラにとって非常に重要なトンネルであることから、これを破壊した場合、翌日には綺麗に補修されています。つまり、ワナを掛ける場所は、この「生活道」ということになります。

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これらの点を理解していれば、モグラの捕獲は簡単です。実際、設置後わずか半日で、モグラが掛かりました。一日に体重の半分程度の餌を必要とする大食漢のモグラのことですから、「生活道」を通らない日はあり得ないのでしょう。

この捕獲劇があったのが、およそ2週間前。モグラは通常一匹で生活しているため、一匹捕ってしまえばあとは畑にとっての平和が訪れます。夢野菜のハウスも以前のように、野菜達にとって住みやすい環境に戻りました。

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しかし、モグラの前足というのはゴツイですね。5本指を生やした手の平はシャベルのように頑丈そうで、何よりもその大きさに驚かされます。こんな道具があるから、地中をガンガン掘り進めるのでしょう。捕獲を通じて、モグラが少し身近な存在となりました。

3月末に夢野菜の主力圃場のひとつを地主に返却するため、今月は空いた時間で畑の片付けをしていました。通常、田畑の貸し借りは10年間という長いスパンで契約を結びますが、その契約期間中に貸主か借主いずれかの事情に変化があって契約を解除する場合、双方が合意すれば解約が可能となります。今回の夢野菜のケースでは、県外へ引っ越しをする地主さんから家屋と畑を売却するために契約の解除をお願いされたわけです。もちろん、お借りしたものなので綺麗な状態でお返ししたいというのが人情、それに時間を費やしていました。

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畑の雑草をくまなく集めて、焚火をして燃やします。実は、春という季節は焚火に最も神経を使う季節です。まだ、枯草が周囲に沢山あるし、急に風が吹いたりするため、気付いたら延焼していて消防車を呼ぶという光景が田舎では決して珍しくありません。これ、私のような農業初心者ではなく、経験が何十年もある熟練農家の話しだったりするので、私などは細心の注意に細心の注意を重ねないといけません。だから正直、半日も焚火を続けると、ヘトヘトになります…(笑)。

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最後にトラクターで畑一面を耕耘すれば、綺麗さっぱり。次にこの畑を誰が使うのは分かりませんが、美味しい農産物を育ててほしいと切に願っています。

この畑、夢野菜が就農して初めて野菜を作った畑なので、とっても思い入れがあります。初めて野菜を定植して収穫を待つ以前に畑一面雑草まみれになったり、我が家の子供たちに収穫体験させたり、カエルや虫を採ったり。夢野菜のお客様にお送りした昨年までの夏野菜も全てこの畑で採れたものでした。そんな思い出深い畑へ一言、今まで、いろいろありがとうね…。

暖冬とは言え、丹波篠山の朝は車の窓ガラスに氷が張る季節となりました。寒さによって露地の葉物野菜は甘味が乗るし、白ネギも旨味が増すので歓迎なのですが、一方で、霜に弱い秋ジャガは収穫を急ぎます。秋作のジャガイモは作付け可能な品種が限定的で、昨年と同様「デジマ」という品種を選びました。もともと、モチモチした食感が特徴的なジャガイモですが、特に秋作のものはデンプン価が高く、夢野菜のお気に入りのジャガイモです!

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肉じゃがなどの煮物のほか、ポテトサラダやフライドポテトにも向いていますが、シンプルにローストで楽しむのもお勧めです。皮付きのまま土を洗い流して、軽く下茹でをした後に、塩・胡椒と刻んだローズマリー、オリーブオイルを振って220度に予熱したオーブンで30分ローストするだけ。簡単だし、ジャガイモに限らず、野菜や肉のローストは世のお父さん方に是非、やって頂きたい料理です。間違えようがないのに、感謝されるそんな料理です!

師走入りして一息ついている夢野菜です。今年後半は本当に忙しい日々の連続でした。夏に掛けてのハウストマトを少量多品種生産の農家としてはかなり大規模に行ったため、夏に始めなければならない秋冬野菜の準備が後手後手に回ったためです。農業という性格上、徹夜すれば追いつくというわけもなく、取捨の選択をしながらようやく追いつきました。来年以降に役立てたいと思います!

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さて、夢野菜のアップデートです。旬の野菜は葉物野菜を中心に根菜とお届けしています。身体を温める効果があると言われるこれらの野菜、暖冬とはいえ、朝晩は冷え込む冬にぴったりの食材です。
ほうれん草、小松菜、春菊、からし菜、水菜などいずれも、美味しく育ってます。栄養価満点の「旬の野菜」、是非、お試し下さい!

今年もこの時期がやってきました!今週から丹波黒の若莢(枝豆)の販売を開始しています。

気象庁発表の統計によると、9月の丹波篠山地域の日照時間は86.7時間と、平年に比べて67%の水準にとどまりました。つまり、例年比で3~4割も日照時間が短かったわけです。他県も概ね同様で、野菜の生育に大きな悪影響が出ているといった報道は記憶に新しいところです。

10月上旬から収穫を予定していた丹波黒の枝豆も直前まで莢の膨らみ方が薄く心配していましたが、10月に入ってからの好天続きで一気に追いついてきました。今年も甘味十分に育っています。

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大豆の中で世界一の大きさを誇る丹波黒は正月の煮豆で使われる国内最高級ブランドですが、その若莢を摘まみ食いできるのは10月中の僅か3週間です。グルメ漫画『美味しんぼ』で「国内最高の枝豆」と記された丹波黒の枝豆、是非、お試し下さい!

夢野菜では、500㌘を1000円、1㌔を1800円で販売しています(税別・送料別)。詳しくはホームページをご覧下さい。

プロフィール

yumeyasai

Author:yumeyasai
「丹波篠山(たんばささやま)」として知られる篠山市は、兵庫県中東部に位置し、その四方を小高い山々に囲まれています。盆地特有の寒暖差と山々から流れ出る豊富な湧き水、そして晴れた午前に立ち込める深い霧が、黒大豆や丹波栗、山の芋や松茸といった全国的に有名な特産物を育んでいます。

こうした豊かな環境で育った野菜たちも、本来の味をしっかりと蓄えています。大量生産で規格のみが優先されてきた結果、小売店には見栄えが良いのに味の薄い野菜が溢れているとお感じになりませんか?

安全・安心は当たり前、そのうえで真に味のある美味しい野菜を丹精込めて作り、皆様の食卓へお届けしています。

<丹波篠山・夢野菜>
所在地:兵庫県篠山市味間奥
業 態:農産物の生産及び宅配

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